今回は使用ミシン糸の番手を明記しています。

番手というのは糸の太さです。
糸が細くなると番手数が大きくなります。 つまり、30番よりも60番のほうが細いということですね。
薄い布には細い糸、厚い布には太い糸を使います。
(家庭洋裁でパジャマやブラウスを縫うときによく使われるのは、60番や50番の糸です。)

ミシン糸は基本的に、スパン糸とフィラメント糸の2種類があります。
スパン糸は綿糸に似ていてやや毛羽立ちがあり、縫いやすいのでお薦めです。
お店で手に入れやすく代表的なのは「シャッペスパン」です。

そして対応する針ですが、
60番スパン糸には11番のミシン針、30番スパン糸には16番のミシン針を使いました。
針を変えるのが面倒な場合は、中間の14番の針1本でもまあまあ縫えるはずです。
ただし、裏地に使用した薄手の布は多少ツレると思います。

↓布、糸、針についての解説ページです。

布、ミシン糸、針の関係



トートバッグの作り方


今回使うのは、
ウール混のチェックのスカートと、人工スエードのスカートです。
どちらも古着屋さんでそれぞれ300円でした。

裏地はピンク系のコットンプリント。
芯はバッグ用の厚手の不織布です。

ホームページから型紙をダウンロードしA4用紙に印刷します。
型紙は用紙に収まりきらないので上下に分かれています。
本体の型紙は2部ずつ印刷してください。

出来上がり線に沿ってカットします。

バッグ本体の上部と下部をテープで繋ぎ、
センターで左右対象に繋ぐと、
バッグ本体の型紙が出来上がりです。


接着芯に印をすべてつけてから縫い代をつけて裁断し、
表地の裏にアイロンで接着します。
縫い代は、脇と底が1cm、バッグ口が1.5cmです。

表地を裁断します。
チェック柄の場合は脇線で前後の柄が合うようにすると、
仕上がりがきれいです。


持ち手の位置をしつけ糸で印をつけておきます。
(画像が見にくくてごめんなさい)

裏地、見返し、ポケット、持ち手も裁断します。
(すべて2枚ずつ)
見返しは持ち手と同じ人工スエードを使いました。

見返しが面倒な場合は、
表地と同じように裏地を裁断し、
見返し無しの作り方でもOKです。



次はダーツを縫います。

ダーツ部分を半分に折ってピンで留め、ミシン縫い。
(使用糸は60番)

ポイント1

ミシン縫いの所は、必ず縫い初めと縫い終わりを返し縫いします。
返し縫いをしないと後でほつれてきますから、気をつけてくださいね。

ダーツを縫うとこのように少し立体的になります。

ポケットは2枚裁断し、中表に合わせて
返し口を残して周囲を縫います。(青い点線の部分)
(使用糸は60番)

アイロンで縫い代をきれいに折ってから表に返します。

ポケット口に1cmのミシンステッチをかけます。

見返しと裏地をミシン縫いで接ぎ合わせます。
(使用糸は60番)

縫い終わったら縫い代をアイロンで折っておくと
仕上がりがきれいになりますよ。

ポイント2

ミシンで縫うときは、必ずピン(マチ針)をミシン針にかかる直前で外しながら縫ってください。
ミシン針が折れると事故の元です。目に刺さったりすると本当に怖いですから。

猫さんにはちょっと無理なのでピンをつけたまま縫っていますが、良い子は真似しちゃいけません。

ポケットを所定の位置に合わせてピンで留め、
ミシンで縫い付けます。
縫い初めと縫い終わりの返し縫いは
3回くらい返して、しっかりさせます。
(使用糸は60番)

(背景が黒いので、見返しがよく見えないですね、、、。)

2枚の裏地を中表に合わせて、
片方の脇線を15cmくらい縫い残して、脇と底を縫います。
この縫い残しは返し口になりますので、必ず縫い残してください。
(使用糸は60番)

縫い終わったら縫い代をアイロンで割っておくと
仕上がりがきれいになりますよ。

次は持ち手を作ります。
今回は硬くて丈夫な素材なので、持ち手に芯は使いませんでした。
素材によっては芯を貼る必要があります。

持ち手の縫い代をアイロンで折り、ピンで留めます。

周囲をミシンで縫って、持ち手が出来ました。
(使用糸は30番。)

持ち手のステッチを色鉛筆などで薄く書いておきます。

持ち手を本体に縫い付けます。
バッテンのステッチは丁寧に縫ってくださいね。
(使用糸は30番。)

本体を中表に合わせて、脇と底を縫います。
(使用糸は30番。)

縫い終わったら縫い代をアイロンで割っておくと
仕上がりがきれいになりますよ。

表の袋と裏の袋を中表に合わせて、

持ち手を縫いこまないように中に入れます。

バッグ口をぐるっと縫います。
(使用糸は30番。)

返し口から表を出します。
ここでバッグ口の縫い代をアイロンできれいに折っておくと
仕上がりがきれいになります。


裏地の返し口を手縫いで閉じます。
少しつまんでミシンで端を縫うやり方もあります。
(手縫いのほうがきれい)

裏の袋を中に入れて、
バッグ口の端から1cmのところにぐるっとステッチをかけます。

(使用糸は、30番だとはっきりステッチが見えるし、
60番だと目立たなくなります。
お好きなほうを使ってください。)

これで出来上がり!

かわいいバッグが出来ました。

柄によって雰囲気が変わるので、
いろいろ楽しめそうな形ですね。

布、ミシン糸、針の関係
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チェックのトートバッグ

出来上がりサイズ 横30cm×縦37cm (持ち手は含まず)

必要な道具
はさみ、アイロン、ミシン、針、マチ針、ミシン糸(60番と30番)、しつけ糸、チャコペーパー、ルレット、鉛筆かチャコペンシル



型紙はこちらからどうぞ。pdfファイル(142kb)

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